赤ちゃんはおもちゃを何ヶ月でつかむ？発達の目安と月齢別おすすめアイテム

赤ちゃんが初めておもちゃをつかむ瞬間は、親にとって特別な喜びです。ここでは「いつごろから始まるか」「どんな遊びや道具がよいか」「安全に楽しむポイント」まで、分かりやすくまとめます。育児の参考にしてください。

おもちゃをつかむのは何ヶ月ごろから始まるのか

つかむ動作の発達段階

おもちゃをつかむ動作は段階を追って発達します。初期は手を開いたり閉じたりする「把握反射」があり、その後自分の意志で手を伸ばすようになります。

一般的には、3〜4ヶ月で手を目で追うようになり、5〜6ヶ月で自分の意思でつかめることが増えます。7ヶ月ごろにはつかんだものを移動させたり、両手で持ったりすることができるようになります。

個人差の範囲と目安

成長の速度には個人差が大きく、数週間から数ヶ月の違いは珍しくありません。早い赤ちゃんは4ヶ月前後でしっかりつかみ、遅めの赤ちゃんでも8ヶ月ごろには追いつくことが多いです。

気になる場合はかかりつけ医や保健師に相談し、発達チェックを受けると安心です。

性別や出生状況の違い

性別による大きな差は基本的にありません。出生時の早産や低体重の場合は筋力や神経発達がゆっくりになることがありますが、適切な支援で追いつくことが多いです。

出生状況が特に心配な場合は、専門機関でのフォローアップを受けることをおすすめします。

早め・遅めの見分け方

早めのサインは、目でおもちゃを追い、手を伸ばして握ろうとする動作が見られることです。

遅めのサインは、6〜7ヶ月を過ぎても手を目で追わない、握る動作がほとんど見られない場合です。この場合は受診を検討してください。

おもちゃをつかむ力を育てる適切な月齢別アイテム

新生児〜2ヶ月に適したおもちゃ

この時期は視線や反射を育てるのが中心です。手に持たせるより、顔の前でゆっくり動かして目で追わせるとよいです。

おすすめ：

• コントラストがはっきりした布やカード
• 柔らかいガラガラ（音は控えめ）

3〜4ヶ月におすすめのアイテム

手先のコントロールが始まる時期です。握りやすい小さめの玩具を用意しましょう。

おすすめ：

• 柔らかいリング
• 握りやすい布製のおもちゃ

5〜6ヶ月で使いたい玩具

意図的につかむ力が強くなる時期です。噛んでも安全な素材や触感が異なるものが喜ばれます。

おすすめ：

• シリコンの歯固め
• 表面が異なる布やラトル

7ヶ月以降に発展させるおもちゃ

両手で持ったり、手から手へ渡したりする遊びが可能になります。簡単な積み重ねや押す・引く動作を取り入れるとよいです。

おすすめ：

• 軽い積み木（角が丸いもの）
• 引っ張ると動くおもちゃ

家でできる簡単な練習と遊び方

手を引いて持たせる練習

赤ちゃんの手をやさしく持ち、軽くおもちゃを握らせる練習は効果的です。

短時間ずつ、疲れたらすぐ休ませてください。

視覚と触覚を刺激する方法

色や柄の違う布や、固さの違う素材を交互に触れさせると感覚が刺激されます。

目の前でゆっくり動かして目で追わせるのも有効です。

音の出るおもちゃで興味を引く

鳴き声ややさしい音が出るおもちゃは、手を伸ばす動機付けになります。

ただし音量は控えめにし、赤ちゃんが驚かないよう様子を見ながら使ってください。

安全に配慮した遊びのポイント

遊ぶ場所は清潔で平らな場所にし、落下や転倒のリスクを減らしましょう。

おもちゃは常に破損や小さな部品の脱落がないか点検し、異常があれば直ちに取り替えてください。

おもちゃ選びの注意点と安全基準

素材と誤飲対策

柔らかくて噛んでも安全な素材を選んでください。誤飲しやすい小さなパーツがないか確認することが重要です。

サイズと形状の選び方

口に入らない大きさで、角が丸く手にフィットする形状が望ましいです。握りやすさを重視しましょう。

衛生管理とお手入れ法

布やシリコン製品は洗濯や煮沸消毒ができるものを選ぶと衛生的です。取扱説明を確認して適切に洗ってください。

頻繁に使うものは週に一度以上の掃除を心がけると安心です。

年齢表示やSTマークの確認

パッケージの年齢表示や国内の安全基準マーク（STマークなど）を確認してから購入してください。安心して遊べる基準を満たしているか確認しましょう。

まとめ：つかむ力の成長を見守るポイントと次のステップ

つかむ力は個人差がありますが、月齢ごとの目安を参考に遊びを工夫すれば自然に育ちます。

安全な素材と適切なサイズのおもちゃを用意し、視覚・触覚・聴覚をバランスよく刺激する遊びを取り入れてください。

成長に不安があるときは、早めに専門家に相談することで安心できます。日々の遊びの中で小さな成長を見つけてあげてください。